傘修理 その1



 傘の骨が折れた時、捨てるか?直すか?どうしようかと迷う事があります。

 100円ショップのビニール傘なら捨ててもいいかなと思いますが、1本1.000円の傘ならどうするでしょうか。
今の時勢だと直したいという方も多いのですが、
「修理屋に出すと高いし」
「簡単に直りそうだけど、部品をどこで買えばいいのか分からない」
「どうやって直すのか分からない」
と言う方が多いため、修理例を挙げていきます。


※現在公開中の内容
☆かさ骨折れ修理方法 2例
当店は傘修理は営業扱いとして行っておりませんので、お持込はご遠慮下さい。

かさ骨折れ修理 1


用意する物

和気産業307 ラジオペンチ
右から
・ラジオペンチ(写真では2つ写っていますが1つで十分です)
・かさ修理キット:和気産業 BK-307
(ホームセンターで販売されています 参考購入額312円)
こちらからでも購入できますe-classy(外部サイトに移動します)


かさ骨折れかさ骨折れ全体
ダボ近くの親骨が折れています。

修理に出すと修理セット代よりも高くつくことが多いので、自分で直してみることにしましょう。


ダボ四つ爪
今回はダボが壊れているわけでもなくただの骨折れなのですが、カシメ部分に少し難もあったため、セットに入っている中では今回の修理に一番適していた四つダボ爪を使うことにします。


爪折り作業
石突き側(傘の先端方向)の折れた部分に修理用金具を取り付けます。
傘を完全に開いた状態での作業はやりにくいので、半分程度開いた所で中棒に下ろくろ(傘を開けたり閉じたりするときに動かせる部分)をガムテープなどで固定し、傘が勝手に動かないようにしてからラジオペンチを上手に使って骨の内側に折り込んでしっかりと挟み固定します。
特にジャンプ傘などのワンタッチで傘が開くタイプの物は作業中に傘が開き思わぬ事故にもつながりかねませんので、開ききらないようしっかりと固定してください。
またラジオペンチで金具をはさむ作業の際に傘の生地が張って邪魔に感じる場合は、生地が張らないよう開き加減を調整してください。

※この取り付けはラジオペンチの細かい動きが若干必要ですが、ラジオペンチを使ったことのない人でも時間をかければ作業は出来ますので、自分には無理と決め付けず挑戦してみましょう。
(修理用の専用工具で直したほうが綺麗で確実に留まるのですが、専用工具は高額であり修理を専門に行う業者以外にとっては購入費用の無駄になるため、ラジオペンチを使用した修理実例を公開しています)


爪折り作業
露先側の折れた部分を当てて、金具の爪を同様に内側に折り込んでいきます。
折り込めたらこちらもしっかりと挟み固定します。


かさ骨折れ修理後
出来上がりです。
これでもったいないと感じながら捨てることも無くなります。


このように自分の力で修理すれば早くて安く仕上げることも出来ます。
もちろん仕上がりの見栄えはあなたの腕次第ですが、時間をかけて丁寧な作業を心がければ仕上がりも格段に上がりますので臆することなく挑戦してみましょう。


また傘修理セットは修理店へ支払う修理費用以下で購入でき、他の傘修理も何本か出来るだけの材料が入っていますので、ご家庭で一つ常備されておくのもよいでしょう。


なによりお子様のいるご家庭ですと、しょっちゅう壊される傘の購入代が浮く上に、目の前で壊れた傘が直っていく様子を見せれば株が上がること間違いなしです。
また物を大事に使うことを教える良い機会にもなりますので、ぜひ1度やってみてはいかがでしょうか?


今回の傘修理事例でのポイント
・ジャンプ傘はバネの力で開くため、中途半端に開いた状態で作業する場合いきなり開ききらないよう固定法を工夫し、事故を未然に防ぐ
・折れた部分は鋭利な箇所があるため、指を切らないように注意しながら作業する
・金具を取り付けるときはしっかり固定し、ぐらつかないように挟み込む
・安全のため、保護メガネを着用しましょう



かさ骨折れ修理 2


用意する物

和気産業307 ラジオペンチ
右から
・ドリル
・ドリルの刃
・かさ修理キット:和気産業 BK-307
(ホームセンターで販売されています 参考購入額312円)
こちらからでも購入できますe-classy(外部サイトに移動します)
・ラジオペンチ


101102
親骨が折れ、ダボも壊れています。

こうなるとお手上げに感じる人も増えてきますが、実は修理キットの部品で簡単に直りますので自分で直してみることにしましょう。


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まずダボと中骨を留めてあるはと目を外しましょう。
材木などの台に置き、はと目部分をドリルで削って外します。


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ドリルで削り取る訳ですが、はと目を全てドリルで削り取る必要はなく、はと目の潰れたつばの片方を削り取るだけで、はと目は簡単に反対側から外れます。


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この様に簡単に外れます。
注意点としては、はと目のつばより少し大きめのドリル刃を使い、削り具合を確認しながら少しずつつばを削り取りましょう。
ポイントとしては中骨の穴を削り取って大きくしない様に無理に力を入れてドリルを押し当てずに作業すると簡単に出来ます。

※ドリルをお持ちでない場合は、ヤスリでつば部分を削り取る方法も有ります。


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ここからはかさ折れ修理1と同様の手順で補修用爪を取り付けていきます。

よく補修用爪をつける際に付けにくいという話を聞きますので、ここで簡単に取り付けする一例をご紹介します。


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骨をつなぐ際にペンチをどう取り回せば綺麗で簡単につまめるように作業できるか悩むところですが、ここは逆転の発想で骨に当ててからペンチで曲げようとせず、取り付ける前段階で爪をある程度曲げておきます。
こうすれば折れた骨を爪に差込みペンチで上からつまむだけで簡単に固定できます。


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爪は両側ありますから、写真の様に両方共ある程度曲げておきクセ付けをしておきます。
この様に前加工をすると作業時間が短縮でき、また安全で確実な修理が出来るようになります。


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折れた親骨を完全に固定し、ダボに中骨を取り付けます。
修理キット内に入っていた針金を通し、石突き方向(傘の先端方向)によじって固定します。


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中骨の固定が終わりました。
あとは傘を開いたり閉じたりして針金が当たっていないか、爪がきちんと付いてぐらついていないかを確認すれば終わりです。


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今回の修理キットは銀色の部品しかなく修理箇所が目立ちましたので油性のマジックなどで黒く塗って目立たなくしてみましたが、黒色の部品も販売されていますので修理する傘骨の色に合わせて選んでも良いでしょう。


やはり仕上がりの見栄えはあなたの腕にかかるのですが、時間をかけて丁寧な作業を心がけると結果は満足いくものになりますので、一度挑戦してみましょう。



今回の傘修理事例でのポイント
・ジャンプ傘はバネの力で開くため、中途半端に開いた状態で作業する場合いきなり開ききらないよう固定法を工夫し、事故を未然に防ぐ
・折れた部分は鋭利な箇所があるため、指を切らないように注意しながら作業する
・金具を取り付けるときはしっかり固定し、ぐらつかないように挟み込む
・安全のため、保護メガネを着用しましょう



※当店は上記の修理方法についてのご質問・お問合せは一切受け付けておりません。また上記の内容を参考にご自身で修理される場合もすべて自己責任となりますので、当店は一切の責を負いません。
※当店は傘修理は営業扱いとして行っておりませんので、お持込はご遠慮下さい。